まるい珈琲と稲嶺氏

ひかりあめのゆうすけです。
当ブログへのご訪問、有難うございます。

今日は、素晴らしい男性をご紹介します。
「稲嶺盛良」さんです。

稲嶺氏とツーショット

1958年生まれだそうですので、
僕より一歳年長の方です。

有機無農薬の貴重なコーヒー豆を、
世界各地から取り寄せ、

手作りの釜で、数種の木炭を巧みに使いこなし、
機械を使わず手で焙煎し、

恩納村の道の駅の一角で、販売されていらっしゃいます。
店の屋号は、「まるい珈琲」です。

可愛い名前ですよね。
てっきり僕は、「まるいさん」という方が、
オーナーなんだとばかり思っていました。

稲嶺氏のコーヒー豆の特徴は、
何と言っても、その手作業による焙煎にあります。

機械焙煎すれば、当然、作業は効率的ですが、

焙煎行程の一部始終を、人間力でカバーしながら、
豆の内部までしっかり火を通すことで、

風味豊かで、残留カフェインの僅かな豆に、
仕上げることができるそうで、

これが彼のコーヒー豆をオンリーワンにしている、
最大最強のポイントです。

豆の芯まで火が通るため、
同じ分量の豆と比べて軽くなるため、
※水分がなくなるため

グラム表記されている量より、豆のカサも多くなるので、

焙煎を深くすればする程、
使用する豆の量ばかり多くなってしまい、
利益率が減ってしまうことが悩みなんだとか。

釜に付きっ切りで、毎日8時間焙煎されるらしく、
この暑い沖縄というロケーションでの、
そのこだわりには、頭が下がる思いです。

土曜日と日曜日は、恩納村の道の駅で、
そうした苦労話しをしながら、お客様と触れ合うことが、
何よりの楽しみなんだとか。

ちなみに平日、彼は不在ですが、
専用の冷蔵庫から好きな豆と取り出して購入できます。

彼は、お客様とのコミュニケーションの中で、
美味しいコーヒーの味わい方を、
彼の豆のファンから、色々聞き出すことも上手で、

同時に彼も、色々な情報をお客様に提供します。

驚いたのは、沖縄中の水道水の硬度を、
独自に調べたデータを持っており、

水を汲み出す時間帯についても一過言あり、
皆が一斉に朝食の準備を始める前の、
早朝の汲み置きを勧めていました。

とにかく、こだわってます。

そして、このこだわりが、彼のキャラクターそのモノを、
ひときわ輝かせているのでしょう。

彼に弟子入りを希望する若者も多いようですが、
手焙煎における、ありとあらゆるアナログ・プロセスを、

言葉で説明できるモノではないため、
後継者の育成は諦めたんだとか。

ですが、これだけ魅力のある方ですので、
きっと彼の後を継ぐ若者が表れると、僕は信じて疑いません。

ちなみに僕は、カフェインに過剰反応してしまうので、
外出先では、コーヒーは殆ど飲みません。

ですが、ひかりあめで仕事をしている時は、
彼の焙煎したコーヒーを、毎日一杯頂戴しています。

まさにそれは、仕事の合間の「楽しみ」なんです。

彼の豆であれば、カフェインが苦手な僕のような人間でも、
美味しく頂けるので、頂く度に感謝しています。

また、豆の芯まで火の通ったコーヒー豆は、
酸化に対して、とても強くなるそうで、

一般的には考えられない方法で、
水出しコーヒーも作れるそうです。

パウダー状にした豆を、不織布の袋に入れて、軟水の中に入れ、
そのまま3日間放置するという、大胆な遣り方です。

市販の良質な豆でも、こんな遣り方をしたら、
どんどん酸化し、毒性が出てしまいますが、

彼の焙煎した豆は、それが起こりません。

わが家では、次女がコーヒーを淹れてくれるのですが、
最近はフレンチプレスという手法で、
アイスコーヒーを作ってくれます。

フレンチプレスで淹れたコーヒーは、
コーヒーのアロマ成分や油分も、しっかり液体に溶け出し、

豆本来の風味が、余すことなく味わえます。

つまり、豆が良くなければ、
フレンチプレスで淹れてしまうと、

その豆の欠点まで、味わわなければならないのですが、

彼の豆なら、その素晴らしさを、
しっかり味わえると言うワケです。

ドリップ式の淹れ方は、ろ過の過程で、
アロマ成分や油分を濾して抽出しますので、

見た目は上品ですが、
コーヒーの風味の全てを楽しむコトはできません。

余談ですが、30年程前に、
チェコスロバキアを旅行したことがあって、
※当時は、チェコとスロバキアは一つの国でした

スロバキア地方の国道沿いの喫茶店で、
コーヒーを注文する機会がありました。

レンタカーの運転疲れで、眠くなったため、
苦手なコーヒーを、意を決して飲むコトにしたのです。

すると、挽いた豆が、
カップの底に溜まった状態のコーヒーが出され、
目を白黒させていると、

口元を上手に使って、濾して飲むように言われ、
結構なカルチャーショックだったことを覚えています。

その方法は、あえてネーミングするなら、
プレスしないフレンチプレスとでも言うのでしょうか。

口元で、液体をろ過する必要があるし、
豆が良くなければ雑味も出るので、
豆の挽き方も、かなり大雑把な一杯でした。

風味も、いまひとつ、
いえ、いまみっつ(笑)くらいでした。

わが家流のフレンチプレスの淹れ方については、
そのうちスタッフブログで、紹介されると思いますので、
そちらを楽しみにお待ち下さい。